入居者エピソード

救急搬送が数回。夜勤で見守りが難しい娘様から自立のお母様の入居のご相談

自立、50代、女性、身体障害手帳あり 呼吸器疾患あり
娘様は夜勤があるなか、二人暮らしであるお母様の生活を支えて来られました。しかし娘様が不在である夜間に救急搬送されること数回。医師からの後押しもあり、メディカルソーシャルワーカー様を介して、当社にお母様の施設探しのご相談を頂きました。

 お母様と娘様にご要望を伺うために病院を訪れた際、娘様から医師からの手紙を読んで欲しいと手渡されました。

「毎回、マスクを外し意識不明となり搬送されておりますが、今後状況によっては必ずしも救急先として受け入れできない場合があります。マスクを外さないようお母様のためにも、ご家族でしっかり見守ってください」。
 お母様は、呼吸器疾患をお持ちで、夜間は呼吸コントロールができず呼吸器BIPAPを使用されておりました。睡眠時に顔を覆いつくすマスクに違和感があるようで、無意識に外しては意識不明で救急搬送が数回。同居する娘様は夜勤もあり、夜間はどうしてもお母様と一緒に過ごすことが難しい状況でした。お母様は療養型の病院を拒否され、自宅に帰りたい、愛犬のチワワちゃんを撫でたい、抱っこしたいと。お母様のご自宅を愛する想いを知るなか、これ以上自分がお母様と過ごすことはできないと、苦渋の選択に心を痛めていらっしゃいました。また介護保険を使いサービスが受けられるよう、何度も役所に足を運び介護保険申請について相談に行くが難しいとの判断を受けていらっしゃる中でのご相談でした。

介護保険サービスを使わず、無料の5分間サービスをフルに活用

お母様は50代で自立。施設の生活コーディネーターとしての経験を持つチームメンバーにも相談しながら、介護保険サービスが使えないため、自立でも呼吸器管理を行ってくれる施設を探すことにしました。結果として介護保険を利用できない代わりに、施設の5分間サービス(無料)をフルに使うことができ、ペットも一緒に暮らすことができるサービス付き高齢者住宅を笑美面からご提案させていただきました。

初めて施設を見たお母様は近隣の住宅となじむ一見施設とは思えない新しい建物に驚かれました。お部屋はキッチン、お風呂付のマンションタイプで、お母様は施設とは思われなかったようです。その場ですんなりとご入居の意思をいただきました。
娘様の職場からはむしろご自宅よりも近く、ご家族の泊りもOK。

入居後は、夜間は効率よく頻繁にお部屋へ巡視頂き、日中も洗濯物を干す、取り込む、たたむなどの見守りを兼てお部屋に訪問頂いています。5分以上のサービスは有料となってしまうので長時間利用がないよう施設様が効率良くサービスをしてくださっています。
結果、夜間のマスクも外すことなく落ち着いて過ごされるようになり、さらによく身体が動くようになられ、障害者用ヘルパーステーションを活用し、携帯用酸素を使い通院やお買い物も楽しまれるようになられました。またご自宅の愛犬を引き取り、娘様も頻繁に会いに来ては、時には泊って行かれたりされているとのこと。
その後、一緒に暮らしたチワワちゃんを施設で看取り、約2年間施設で過ごされた後、病院を経てご逝去の連絡をいただきました。

ご家族様お二人それぞれのご生活を過ごされるように、施設様がご本人、娘様のためにさまざまな提案をされ、実行をしてくださいました。
そういった施設様の情報を1件でも多く探し、お繋ぎしこれからもスムーズな入居のお手伝いをしていきたいと思います。